匠インタビュー

TAKUMI INTERVIEW

勤続35年。
淡々と技術を磨きミロクを
支え続ける職人

製造部製造一課機械係

堀内英城

求められたものを求められた
精度で作るだけ

「職人」とは、自らの技能によって物を作る熟練工のこと。特に日本では、ものづくりに優れた人を指し、敬意を込めて「匠」と呼び尊んできた歴史がある。製造一課の堀内は勤続35年。後輩たちに背中を見せながら、仕事のなんたるかを教えてきた大ベテランだ。ところが本人は「自分は職人とか匠とかそんな偉そうなものじゃない。ただ長くやってきただけです」と尊敬の言葉をしなやかに辞退する。しかしそう言葉少なく語る彼は、相対する人に否応なく「職人とはこういうものだ」と思わせてしまう存在感がある。

「担当している仕事は……説明が難しいな。大きさや種類の違う工作機械を使って、金属を加工して部品を作っています。簡単なものもあれば、難しいものもある。図面に書いてある精度表を元に、求められた精度で加工していきます。」

「求められたことをやっているだけ」と語ることができるのは、「求められるままに作ることができる人」だけだ。新人には設計図を見ただけではどうすればいいのかわからない。求められている精度や作業を判断し、それを確実に形にすることができるのは、やはり長年の経験により蓄えてきた匠の技を持つ彼だからこそと言えるだろう。

製造方法が変わっても、
仕事の目的は変わらない

現場は生きている。長く勤める間に、職場環境が様変わりするのは自然の流れだ。手作業だった工程が自動化され、新しい機械が入ってくる。作業が自動化されれば効率も上がる。利益を生むためには、自分の技術を磨くだけではなく「コストダウン」の意識も忘れてはいけない。手仕事の妙技と機械操作の技術、2つとも学びながら現場をこなしていく。

「最初は右も左もわからない状態から、とりあえず手なり機械なりを動かして…。1ヶ月後に半分の時間でできれば御の字。慣れてきたらもう少し難しいものに取り組んで……ということを、30年以上繰り返してきました。機械が変わっても、お客様から求められるものが変わっても、やることは同じです。『いいものを短時間でつくる』。これしかありません。」

近年、ミロク製品に対するお客様の要求精度は高まってきている。それはミロクに対する期待値の表れでもある。「正直に言えば、『もうこれ以上は無理だよ』と思う時もありますけど。」と笑う堀内だが、「求められたらやるしかない」と淡々とこなしているうちに、いくつもの壁を乗り越えてきた。今、近代的な機械に囲まれながら淡々と作業をこなす堀内の姿を見ていると、機械が彼を手助けする名脇役にも思えてくるから不思議だ。

ものづくりが好き。それに尽きる

一般的に「工場」には「きつい、汚い、危険」というイメージがある。内外から「働きやすい」という定評のあるミロクでさえも、いい人材の確保は緊急の課題とも言える。堀内は、「どんな仕事も楽ではないのは大前提だけど」と前置きした上で、この仕事のやりがいをこう語る。

「自分でつくったものが形になるのは、何年やっていてもそりゃあ嬉しいものですよ。小さい頃からプラモデルなどを作っていましたし、やはり自分はものづくりが好きなんでしょうね。好きじゃなければ35年も続かないですよ。ものづくりが好き。それに尽きます。」

さりげなくも力強く製品と向かい合ってきた職人は、淡々と、そして真摯に現場に立ち、これからもミロクを支える主役のひとりとして存在し続けるのだろう。

ミロク機械株式会社

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