匠インタビュー

TAKUMI INTERVIEW

全員が技術を磨き続ける
「匠」であるように

製造部製造一課機械係

川村浩二

加工職は、全員が「匠」

「部署は違っても、研磨も旋盤も、加工の仕事に就いている人は全員『匠』だと思います。」

機械加工に携わる川村は、そう言い切る。曰く、「新しい機械がどんどん入ってきますし、向上心を持って新しいチャレンジに挑まなければ仕事にならない。『自分はこれでいい』と努力を怠っては技術が古びてしまいます。そういう意味では我々は『作業員』ではなく、全員が技術を磨き続ける『匠』であるべきです。」

小さい頃からプラモデルなどの組み立てが好きだったという川村は、就職活動時にミロクを知り、「県内の会社で加工の仕事ができるなら」と興味を持ったという。

一品物の加工だから難しく、
そしておもしろい

勤続32年。係長となった川村は、新人にわかりやすく教えることを心がけているが、川村の入社当時はまだ「職人の仕事は自分で盗むもの」という感覚が当たり前だった。大まかな流れを教えてもらったあとは、職人気質の先輩たちの仕事を後ろから見て、自分で考え、工夫していった。川村は、お客様の要望にあわせ仕様を変更した専用機の製造を専門としている。ライン作業ではないため、製品一つひとつ条件が変わる。いちいち先輩に聞くわけにもいかず、設計書を見て、作り方も納期までの時間配分も、全て自分で考えながら作っていくのが基本となる。

「この仕事を長く続けていれば、設計書を見た段階で『この通りにはできないな』と感じることがあります。設計部に戻して変更ができないか聞くこともありますし、低コストになるような工程があることがわかった時は提案をすることもあります。マニュアルが作りづらい一品物の加工なので一つひとつの工程が違ってくるのが難しいところですが、逆にそれがおもしろいところでもあります。」

ノートを取ることは、
身近なアウトプット

今年、機械係に新入社員が2名配属になった。川村は自分の作業を行いながら、新人教育も任されている。若い人はコンピューターの扱いをすぐに覚えるので頼りになると話す一方で、「メモを取る」ことがなかなか習慣に結びつかないという懸念も漏らす。

「まずはノートを取るように指導をしています。それはただ暗記のためではありません。教えてもらったこと、経験したことを自分の中で咀嚼して文字にして書き記すことは一番身近なアウトプットだからです。また、人に教えるときにも役に立ちますしね。アウトプットを重ねることで経験が2倍3倍にも増し、血となり骨となるのだと思います。この仕事はなんだかんだ言って経験がものをいう場面が多いですから、効率良く学んでほしいと思っています。」

全体の流れが見えたとき、
仕事は一段とおもしろくなる

機械加工を32年間続けている川村だが、途中の2年ほど電気係に社内出向したことがある。電気係は、図面から実際に製品を組み立てる仕事。その業務の中で、「求められている製品仕様以上に図面の精度がある」と感じた箇所があった。設計部へフィードバックしたら、必要な精度へと変更され、結果コストを削減できた。その経験から仕事の全体像を把握することが、自分の仕事の効率化につながることを知った。

「社内出向なんて最初は気が乗りませんでしたが、他部署の仕事を経験することはすごく大事だと痛感しました。社内のコミュニケーションが円滑になるし、設計図の大事な部分への労力の割き方がわかってくる。要は、センスよく働くことができるようになります。これは長く働く上では非常に重要なことだと思います。」

知識と経験を積み上げ、
仕事のセンスを磨く

川村は、「組み立てはセンス。配管ひとつ取っても、きれいに並べることができる人は仕上がりが格段に違う。」と語る。そして「センス」とは、決して生まれつきのものではなく、知識量の差だという。知識と経験を積み上げる方法は、マニュアルでは教えられない。

「こういった工場の仕事は『単純』とか『言われたことをやっているだけ』と思われがちですが、うちに関してはそんなことはあり得ません。メーカーの解説通りの動かし方だけではなく、裏技も使って機械を動かします。それは経験によってわかってくるものですが、自分のレベルアップがすごくよくわかる面白さがある仕事です。今の若い人たちにぜひ経験してほしいです。きっと、他にはない仕事の醍醐味が味わえると思います。」

ミロク機械株式会社

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